カパルア
2005年12月13日
ロビーは南国らしくオープンエアのスタイル。ハワイの心地良い凪が吹き抜けていた。レセプションを左手に見ながら、先に進むと、海に向かって視界が開けるテラスとなっている。とんどの部屋から海も見える。紺碧の海とクリアな青空があり、周囲を緑が囲み、自然があふれるリゾートであった。ゴルフコースの素晴らしさは、毎年ここでPGAツアーが開催されることでもわかる。18ホールのチャンピオンコースが三つもある。リンクスを思わせる海辺のコースを楽しむゲストは多い。
日本人のゲストの為に、日本人スタッフが数人勤務している。
敷地内にプライベートビーチがあり、仕事を忘れ癒された。
リッツ・カールトンはリゾート開発の際も、地元住民の意思を最大限に尊重している。その好例がここ。当初の建設予定地を掘削したところ、地中から古い骨が出てきた。調査の結果、ここは七世紀から十九世紀頃まで、島の先住民を葬っていた埋葬地だったことが判明した。 その存在は地元で代々言い伝えられてきたが、所在がわからなかった伝説の聖地だった。地元の先住民から「先祖たちが眠る聖地を守れ」という激しい建設反対運動が起こる。リッツ・カールトンは、それを受けてホテルの建設計画の変更を決定した。埋葬地をそのままの状態で残し、建物を海岸線から内陸に数百メートル後退させて建設したのである。この対応が、ホテル建設に反対していた住民たちの感情を和らげたことは言うまでもない。