ウェスティン・ルスツ・リゾート パート1

食事がとてもおいしい!アウトドアスポーツの宝庫! ウエスティン・ルスツ・リゾート

「北海道に行くの」
「食べるものがおいしいからいいよね」
北海道のイメージを10人に聞けば、
9人は食べるものがおいしいと答えると思う。

その北海道でも私の一押しに、お食事が美味しいホテルがある。
2016年にオープンしたウエスティン・ルスツだ。

ここは北海道南部の留寿都村にひらかれた言わずと知れたスキーリゾートで、ワールドスキーアワードと日本ベストスキーホテルを3年連続ダブル受賞している。

だが、たのしみは冬だけでなくオールシーズンなのだ、大人も子供も遊びつくせる肌がつるつるになる温泉でゆったりし、併設されているゴルフ場でプレーしと、雪のないシーズンも、さまざまなアウトドアスポーツが楽しめる近隣には羊蹄山や支笏湖、洞爺湖といった北海道を代表する風光明美な観光地が点在している。

客室はどこのホテルにもない、すべてメゾネットタイプ。1階2階合わせて76㎡以上、高い天井と大型の窓からは素晴らしい眺めを満喫でき本当にくつろげる。

明るく開放的な洋食レストラン、会席料理や鉄板焼きの和食レストランがあり近郊の漁港から届く新鮮な海の幸など北海道の食材をたっぷりと使ったお料理が楽しめる。野菜は自社直営農場で栽培しているとの事だった。

 

こんな田舎にホテルあるの?

旅行の出発前にスーツケースを送ろうと運送会社の送り状に住所を書いた。いつもは東京都赤坂ミッドタウンなど都会の住所を書いているのに、

北海道虻田郡留寿都村字泉川133
〇〇群・○○村・字○○??!

メチャ田舎で何もすることのないホテルかもしれないと不安になった。荷物も送ってしまったし行くしかない。セントレアから1時間半のフライトで千歳空港に着く。空港でレンタカーをして町らしき町のない自然豊かな道を運転すること2時間、留寿都村に着いた。街並みもない、人もいない、大自然の中にすごく立派なホテルがそびえ立っていた。

 

 

 

チェックインの時にはたくさんのスタッフで結婚50周年記念を祝って50のバルーンを準備して迎えてくださった。

 

総支配人の経歴を伺って納得、どのレストランも美味しいはずだ

総支配人の 宮崎 敦さんは、「ウェスティン東京」「ウェスティンシドニー」など国内外のウエスティンホテルで料理長、「シェラトングランデ」で料飲部長、オペレーションマネジャーなど管理職を経験し、その後「ウェスティンリゾート・グアム」総支配人を経て、ウエスティン・ルスツを立ち上げ、現在に至る経歴をお持ちで、シェフとして世界の食通の志向やニーズを見てきた総支配人なのだ。

落ち着いた雰囲気、柔らかい物腰の宮崎総支配人とお話できた。コロナ禍でどこの地方ホテルも宿泊客が少ないこの時期にあっても、このホテルは宿泊のお客様が多い。そんな中、多忙を極める総支配人が夕食を一緒にしてくださった。前日のダイニングアトリウムでの食事も美味しかった。そして和食「風花」での北海道の食材をふんだんに使ったお食事は格別だった。

なぜ、食事のレベルが高いのか、宮崎総支配人の経歴を伺って納得した。どこの総支配人にもバックグラウンドがあるが、宮崎総支配人はシェフの出身との事。ホテル内どのレストランでお食事をしても美味しい理由はこれだった。食を極めた総支配人が指揮するホテルは客には嬉しいことだが、反面ここで仕事をする料理人の皆さんは、緊張するんだろうなぁと思った。

 

 

総支配人によると、大自然に囲まれた環境の為、リゾート近郊は食事処が限られている。外に行けないということはホテル内のレストランの役割は非常に大きい、ホテルレストランの食の質の高さはリピーターを獲得するために欠かせない要素となる。コストばかり追いかけずにレストランの質と価値をしっかりと高めよう努力していると客としては嬉しい話が聞けた。

リゾート内で利用している水は羊蹄山の伏流水で、ホテルでの料理はもちろん、客室の蛇口から出る水も天然水なのでペットボトルは不要との事、美味しい水を飲んで環境にも良い一石二鳥なのだ。

留寿都村は北海道有数の野菜の産地で、ホテルが市場の免許証を保有しているので、北海道の新鮮素材を早く安価で仕入れられる。また直営農場「ルスツファーム」で栽培された新鮮野菜もふんだんに使われている。

 

総支配人と総料理長

美味しいだけじゃない、お料理をサービススタッフがプロフェッショナル 

フード&ビバレッジキャプテン 遠藤宏宣さん

朝食時のレストラン風景、窓が大きくて屋外にいるような形式が広がる

前述したとおり、全面ガラス張りで室内にいることを忘れるような開放的なレストランでの食事は美味しかった。ただ美味しいだけではない。料理をサーブするタイミング、ワインを注いでくれるタイミングが絶妙で、会話も洗練されていて食事がさらに楽しくなった。この日はキャプテン遠藤さんがテーブルについてくれた。この地域で食べておくべきもの、見ておくべきものを楽しい会話の中でアドバイスしてくれた。

基本的にはビュッフェのレストランなのだが、コース料理をオーダーしたのでお料理が出るまでに、少し時間がかかった。しかしそこはプロの技

「ただいま、ジャガイモの中のウニを入れたコロッケを作っています、ただのジャガイモじゃないんですよ2年熟成したものなんです」

「今日のお肉はホゲットです、ホゲットはラムとマトンの間の肉なんです、ラムは生後1年未満、マトンは大人でその間の年齢の羊をホゲットというんです。ラムほどたんぱくでなく、マトンほど味が濃くなく、一番の食べごろ肉なんです」

次に出る料理の内容を説明してもらうと期待が大きくなり待つ時間は全く気にならなくなる。遠藤マジックで楽しく食事ができた。