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ビッグタイムインタビュー

毎回、仕事や趣味などで「何かを達成した人」にインタビューをして、達成のコツや秘訣を探る動画を配信しています。

今回は、特別編としてレバレッジシリーズの書籍でおなじみの本田直之さんにご登場いただきました!!
しかも、今回は動画ではなく、いつでもどこでも読めるテキスト版でお届けします。
どうぞ、ご覧ください!!

本田直之

本田 直之 Naoyuki Honda

レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO。

シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ上場に導く。
現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。 日本ファイナンシャルアカデミー取締役、コーポレート・アドバイザーズ取締役米国Global Vision Technology社取締役、アスロニア取締役、アロハテーブル取締役、コポンノープ取締役、エポック取締役、アキュム取締役を兼務。

東京、ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで生活するデュアルライフをおくっている。

ロタ・トライアスロンにて

井上「お久しぶりです~!本日はよろしくお願いします」
本田「お久しぶりです。よろしくお願いします」
井上「本田さんに初めてお目にかかった頃、まだトライアスロンをしていらっしゃいませんでしたよね?どんなきっかけでトライアスロンをしようかなと思われたのですか?」
本田「ハワイに住んでいたこともあり、どっかでやろうとは思っていたんです。あと23歳の時に数回やったことがあって、そこからずっとやってなかったんですが、ちょうど40になったタイミングで始めようと。僕の仲間でやっている人たちも増えて、「やろうよ」みたいな感じで誘ってもらえていたので、じゃあタイミングもいいし、やろうかなというところですね」
井上「私もそうでしたが、仲間の影響って大きいですよね?」
本田「筋トレとかサーフィンとかはやっていたんですけど、有酸素運動系のものというのは基本的に好きじゃなかったのでやってなかったんです。でも、だんだん40歳が近づいてきた時に、体力の衰えというか、やっぱりこれくらいになってくると有酸素系の方がいいのかな?って思うようになってきたというのもあります」
井上「有酸素系のスポーツってたくさんあるんですけど、その中でもなぜトライアスロンだったんですか?」
本田「種目がいっぱいある。マラソンだけだと、ただ走るのを2時間ずっとやっているのはちょっと辛いなと。僕はもともと子供の頃水泳をやっていたので、水泳はすごく好きなんです。で、オーシャンスイムとかもやっていたんですけど、それだけもまたつまんないなと。ちょうどトライアスロンって3つ競技があって、飽きっぽい自分にとってみるとちょうどバランスもいいかなと。変化がありますから(笑)」

インタビュー中の本田さん

井上「誰もが聞きたいことなんですけど、超多忙を極めていらっしゃって、どうやってトレーニングの時間をつくられるんですか?」
本田「時間はつくるものなので、それをつくろうと思うかどうかだけの違いなのかなとは思います。やろうと思えばできるし、できないと思えばできないし」
井上「そうですよね。トライアスロンに挑戦する人って基本的に仕事が忙しい人が多いですよね。だからこそ、トレーニングと仕事の時間をきっちり区切るということが大切なんですね」
本田「そういう僕が、実はあまりその区切りがないんで。仕事と遊びとかっていうのが。だから別に仕事の時間削っていることもないし。どれが仕事でどれが遊びかっていうのもあんまりないんですよ。全部遊びといえば遊びだし、全部仕事といえば仕事だし、という。ただトレーニングっていうことで考えると、時間っていうよりは僕の場合どっちかっていうとすごいナマケモノ体質なんで、さぼりたくはなるんですよね。さぼらないようにするためにどうするか、というのをすごい昔から考えていました」
井上「具体的にはどうされているのですか?」
本田「1人でやると、今日はいいかー。みたいな感じがでちゃうんで。最初にトライアスロン始めるときに、チームをつくったのもそうだし、1人じゃできないから。仲間とやる。そういう工夫はしていますね」
井上「なるほど~。続けるコツというか、自分も仲間も頑張れる環境のためにチームづくりをなさっているというわけですね」
本田「そうなんです」

インタビュー中の富紀子さん

井上「何かを達成するためのコツって何かひとつ教えていただけますでしょうか?」
本田「スポーツでいうと分かり易いと思うんですけど、ゴールがないと達成したのかしてないのかもわからないですよね?例えばトライアスロンとかも、ゴールがあるじゃないですか。レースの日はこの日と決まっているからこそ、それに向けて準備もできて、去年よりはよくなったとか、前よりよくなったとかいろんな進化があったり、学びがあると思うんですよ。
一方、自衛隊にいた友達が言っていたんですけど、一番辛い練習、自衛隊でいうと訓練は、いつ終わりかわからない訓練だそうです。厳しい訓練期間の中で、最後の方に行われるのが、山かなんかに降ろされて訓練してろみたいなのがあるらしいんですよね」
井上「その訓練がいつ終わりかあえて知らせないんですね?」
本田「そうなんです。それはものすごく精神的にも辛いらしいんです。それはなぜかというと、ゴールがみえないから。パワーバランス、自分の力のアロケーション(配分)もわからないし、どこまで頑張っていいのかわからないし、もうボロボロになったけどあと3日もあるかもしれないし、みたいな。それが一番辛いみたいなんです」
井上「メンタルのトレーニングも兼ねているんでしょうね」
本田「逆に、だいたい日にちがみえていれば、辛くないみたいです。我慢できるというか。それがたとえ一週間でも、一か月でも。普通の生活で考えると、いいって言うまでやってなさい、みたいな感じの仕事の仕方とか、生活の仕方って意外とあったりします。それだと達成感もあんまり味わえないし、自分の進歩もわからない。見えない中でずっともがいているから辛くなっちゃう。こういうことが結構往々にしてあるんじゃないかなと思います。だからこそ達成のコツは、ゴール設定をしたり、区切りをつけることだと思います」
井上「仕事ももちろん達成感があるんですけど、この日が区切りってなかなかなくて、ずっと続いていく。でもスポーツってゴールがすごくはっきり短い時間でみえるので、その達成感を味わえるのがすごくいいですね」
本田「いろんな経営者の人にトライアスロンのインタビューをしているときに、まさに同じようなことを言っていました。経営って結局のところ終わりがないじゃないですか。永遠に続いていくから。スポーツで区切りがあってっていうのは、経営者がやりたくなるひとつの理由なのかもしれないって。
僕自身も区切りがないのが嫌なんです。経営でいえば、上場企業を経営しているってことで考えると、四半期決算みたいなのがあるので、それがひとつの区切りみたいな感じでやりますね。そういうのを考えてやらないと一体いつ終わりが来るのかわからないし、何か山を乗り越えたと思ったら、また新しい山がきちゃうんで(笑)」
井上「それでは、毎回、お会いする方に『達成人の格言』をいただいているのですが、お願いできますか?」
本田「『Less is more』です」
井上「『Less is more』とはどういう意味なんですか?」
本田「意訳していうと、「より少ないことはより豊かなことだ」日本の禅みたいなものです。
もともとミース・ファン・デル・ローエっていうドイツの建築家、有名な建築家がいて、その人がLess is moreっていうことを言い始めました。彼の建築っていうのもやっぱりLess is moreなんですよね。よりシンプルにすることで、シンプルを極めることでいい建物ができるというか。
ここ数十年は「多いことがいいことだ」みたいな価値観だったと思うんですが、それがこっちの方にまた戻ってきていて。実はそれの根幹でいうともともと日本人が持っていた美学だったわけで、そこに世の中向いているんじゃないかなって。だから日本人ももともと持っているものを思い出してやったら、もっと面白いことができるんじゃないかな」
格言<less is more>
井上「それでは最後に何か今ニュース的に新刊情報などお伝え頂けるようなことありますか?」
本田「今出している本っていうのがどっちかっていうと、ビジネス書的なビジネス書ではなくって、それ以外の方を書くようにしています。この間出したのは海外で活躍している日本人シェフとソムリエの話なんですけどね。フランス、イタリア、スペインで星をとっているシェフたち。日本人が海外で活躍しているのを知ってもらいたいという想いがあって。(書籍:なぜ、日本人シェフは世界で勝負できたのか
あとは今書いている本でいうとハワイの本を2冊ほど、他にも旅の本も今書いていて。これはちょっといつ出るのかよくわからない、もう2年、3年近くずっと書いていて。(笑)最初は軽い気持ちで出そうかなっと思ったんですけど、3年経つといろんなとこに行くんでどんどん都市が増えてきて、今65都市。このボリュームがまた大変でものすごい時間、今まで出した本の中で最も手間がかかっています。面白い本になるかなとは思っているんですけど。そういう感じですね」
井上「私も旅が大好きなので旅をしてそれで本を書けて仕事になったらすごくいいな、すごくうらやましいです。
今日はどうもありがとうございました」

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